B型だもの。

分散化していく世界の片隅で。

人生を「不自由」にするものにはお金をかけず、人生を「自由」にするものにお金をかけよ
という「モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには」の一節が印象的だった。

著者の本田直之氏、四角大輔氏といえば、それぞれハワイと日本、ニュージーランドと日本を拠点にしながら、世界を「旅するように暮らす」ノマド四天王のような方々であるからして、内容的には、すでにどこかで語られている感じの話が多かったのですが。

同じタイミングでBLOGOSに投稿されていた「シェアハウスは貧困な若者の施設なのか?」という記事と合わせて読むと、しみじみ趣深いというか、現代における価値観の変遷やらギャップを垣間見る思いがする。

BLOGOSの記事は、先日ダイヤモンドオンラインに掲載されていた「シェアハウスから足を洗えない!貧困にあえぐ若者の劣悪住宅事情」という記事への反論。

たしかに、この記事は「あいたた・・」という感じだった。とはいえ「シェア=貧乏な若者たちの自衛手段」というイメージは、拭いがたく存在するのだろう。

そうではなくて、投資の価値観とかパラダイムの潮目が変わりつつあると捉えた方が良いのだと思う。

所有に投資するのでなく、持たない生活、いざとなれば自由になれること、モビリティに投資するという価値観。

一社に勤続する働き方から、収入源を分散する働き方へ。
定住から移住へ。
所有する生活から、なるべくモノを持たない生活へ。
マスに合わせる生き方から、偏愛を極める生き方へ。
仕事と遊びを分ける働き方から、仕事も趣味も垣根のない働き方へ。 

価値観の変化。その背景にあるのは、市場のロングテール化、クラウドの普及、右肩上がりの経済の終焉や年金破綻、サーバコスト低下による限界費用ゼロ社会の到来。

今後、住まいに限らずシェアは普及していくだろうし、Airbnbのような民泊、Uberに代表されるライドシェアはあたりまえになり、フリマアプリの普及によって、インターネットが介在する実質的な物々交換経済さえ復活するだろう。

「モビリティ>所有」という価値観に共感するかどうかはともかく、所有=至上という前時代的な価値観が絶対ではなくなりつつあることは、そろそろ知っておいた方が良いんだろうなと思う。




 
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