B型だもの。

分散化していく世界の片隅で。

知人のオンラインサロン運営をお手伝いする関係で、いまさらながらいくつかサロンに登録してみた。

まさに百花繚乱。勝間和代さんや伊勢谷友介さんのような著名人のファンクラブ的なサロンはもちろん、 MOOC的な学びの場とか、業界関係者に限定した情報交換の場とか。

正直、オンラインサロンには懐疑的だった。しかし最近、いろんな可能性を感じている。オンラインサロンの果たし得る機能は、以下の3つではないかと思う。 

◼︎ファンコミュニティというチャネル
以前、出版関係の人に聞いて面白かったのは、10万部のヒットを飛ばすか全然売れないかわからん著者よりも、固定ファンがついていて、出版するたびに5000部や1万部が売れる著者の方が重宝がられるということだ。

多くの場合、固定ファンたちはコミュニティ化しているという。そこには著者とファンの関係のみならず、ファン同士の関係ができていて、エバンジェリスト・ネットワークのようになっているんだそうな。

著者はもちろん、企業経営者や個人事業主にとっても、オンラインサロンはファンコミュニティをつくるための場として有用ということになる。

オンラインサロン単体で儲けるにはハードルが高いと感じるけど、限界費用ほぼゼロで、ファンコミュニティをつくることができる。

◼︎個人をメディア化するツール
アクティブなコミュニティは、おのずとメディア化していく。サロンのオーナーが自分の考えやスタイルを発信していくのはもちろん、コミュニティ自身が媒体となって、そこで交わされた議論や共有された感情が、集う人たちを介して伝播していく。
 
インフルエンサーに限った話ではない。サラリーマンでも、自分の強みを活かしたり、勉強会のような形で、オンラインサロンを主宰する事例は増えていくと思う。「広報担当オンラインサロン」とか「M&Aを成功させる方法を語るサロン」とか。 それは自分自身をメディア化していくことでもある。

◼︎ コーワーキング、コラボレーションのプラットフォーム
一番たまげたのは、堀江貴文さんのサロンで「いま入会すると、六本木ホリエモン祭りの『中の人』になれます」「オウンドメディア運営に携わるチャンスがあります」という宣伝文句。 

それ、巷では、労働といわれているものでは。

そう突っ込みつつ、思い出したのは「リーダーシップ=トム・ソーヤのペンキ塗り」という言葉。

壁のペンキ塗りを命じられたトムが、わざと楽しそうにペンキ塗りをしていると、通りがかった仲間たちがうらやましがって「俺にもやらせろ」と手伝い始め、ついにはペンキ塗りをするための行列ができてしまう。

単調な作業にさえ意味やビジョンを持たせ、何より自分自身が楽しんで取り組むことで人を動かす力がリーダーシップだと。 

面白そうなコミュニティに属すること。面白い人たちと協業すること。そこで流通する情報にアクセスできること。大事なのはそこで、労働か遊びかという垣根は、どんどん希薄化しているのではなかろうか。

面白い情報を流通させ、コミュニティを盛り上げ、参加者意識や連帯感をうまくつくる。そういう強みを持つ人のまわりに、多くの人が集い、一緒になってプロジェクトを動かしていったりする。そんなコーワーキングやコラボレーションの形が増えていくように思う。
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