B型だもの。

分散化していく世界の片隅で。

お正月はどこにも遠出せず、ひたすら自宅でゴロゴロしております。

ふとんにくるまってダラダラしながら、おなかがすいたら買い置きの食材で料理し、陽のあたる部屋から一歩も出ずに、浅田次郎の新刊「天子蒙塵(てんしもうじん)」を読んでいる。幸せ。

本書は、1996年に刊行されてベストセラーとなった「蒼穹の昴」、そして「珍妃の井戸」「中原の虹」「マンチュリアン・リポート」に続く中国シリーズの最新作。

「蒼穹の昴」だけでも読んでおくと「おお! このキャラがこーなったのか!」的な同窓会のような楽しみ方ができるが、この本から読んでもじゅうぶんに楽しめると思う。

舞台は、これまでのシリーズと同様、清朝末期の中国。滅びゆく王朝、紫禁城を中心に、西太后、光緒帝、張作霖、関東軍、袁世凱や李鴻章といった将軍や宦官らの思惑が絡み合い、歴史を動かしていく。

ラストエンペラーである溥儀の側妃であった文繡の問わず語りの形をとって、清王朝の滅亡、満州国の出現、現代中国の誕生が描かれる。

難しいことをなにも考えず、非日常のドラマに心ゆくまで溺れることができる。読書の醍醐味を、思うぞんぶん、味あわせてくれる。

1巻と2巻あわせて3000円足らず(kindle)の娯楽。いやー、読書って、ほんと、いいですね。

浅田 次郎
講談社
2016-10-27


浅田 次郎
講談社
2016-12-07


浅田 次郎
講談社
2004-10-15


浅田 次郎
講談社
2005-04-15


浅田 次郎
講談社
2010-09-15




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