B型だもの。

分散化していく世界の片隅で。

「正規か非正規か」とゆー議論は、一部の企業においては、一周回ってもはや無意味になっているように見える。

副業が解禁され、週休3日やリモートワークの普及が進み、前のエントリーでも書いたように、社員のオープンソース化が進む中、「社内」と「社外」という境界線自体が希薄化しつつある。

そうなれば当然、
  • 社外の優秀な人材をいかに取り込むか 
  • 社内の優秀な人材との創発をいかに起こすか 
とゆーことが重要になってくるわけですが、イケている企業は、社内と社外をつなぐ「縁側」をつくり始めておるなと感じています。

◼︎ヤフーが立ち上げたコーワーキングスペース「LODGE」
2016年11月に本社移転したのをきっかけに、コーワーキングスペース「LODGE」を社内に立ち上げたヤフー。

いわゆる会員制レンタルスペースであると同時に、すごいのは、自社に訪問した来客や関係者にスペースを開放していることだ。 
IT業界の雄であるヤフーだからして、商用や打合せで訪問する人の数は膨大なものになる。「先日はnomadの小笠原治さんがそこで仕事していましたよ」っていわれたが、どんな贅沢なコーワーキングスペースだよ。

彼らが打合せの前後でワークスペースを借りて仕事して、隣り合った人と名刺交換したり、打合せを始めれば、それはすでにサロン。イベントもガンガン開催しているみたい。

この「LODGE」は、ヤフーの「縁側」。 外でも内でもない、通りすがりの人がちょっと腰を下ろして、お茶を飲んでいくスペース。縁側によって、外部との交流が生まれ、社内が活性化していく。 

◼︎日本最大のユニコーン企業DMMの縁側は「バー」
DMMにとっての「縁側」は、六本木「awabar」だと思う。

六本木の小さなスタンディングバーに、夜な夜なスタートアップの経営者やエンジニア、プログラマーが集まる。「先日はサイバーエージェントの藤田さんがきていましたよ」とか。あわわ。

毎週金曜日に現れる亀山会長めあてに、出資を希望する起業家たちがビジネスアイディアを持って集う。

創業一代で売上 1300億円を超えるDMM。「艦これ」や「DMM英会話」、最近では家事サービスなど、積極的に新規事業を進めるDMMの強さの一端は、社外の人材や活力を積極的に取り入れていることなんだろう。

オープンイノベーションについて、社内で議論する時間があったら、トップが直に起業家の卵たちに会いにいく方がそれは早かろう。

◼︎カフェ・カンパニー 社内のサードプレイスに人が集う
オフィシャルに社外に開放しているわけではないけれど、実質的に縁側みたいになっていると感じるのが、カフェ・カンパニーの応接フロア。

「WIRED CAFE」など都内を中心に100近くの店舗展開する同社は、創業の地であるキャットストリートに本社を構える。3階が執務スペース、2階が応接フロアになっているが、打合せしていると、縦横無尽にいろんな人が歩いていく。

で、こちらの打合せにひょいっと顔を覗かせて、話に加わる。

「いまのは、社員の方ですか?」
「違うよ? えーと、DJだけど、業務委託でうちの仕事も手伝ってくれている人!」

ゲスト用のWi-Fiも設定されているので、オールドアメリカンのインテリアに囲まれながら、気づくと半日くらい過ごしていたりする。ひたすらオープン。

(ちなみに、3階の執務スペースと2階の応接フロアは吹き抜けで、すべり台でつながっているので、応接フロアから大声で呼べば、社員の人がすべり台で降りてきてくれる)

***

レガシーな企業が労働規制(=社員のクビを切れない)に苦しむ一方で、社内外の垣根を越えて、優秀な人材を取り込む動きが始まっている。この格差は、残念ながら、どんどん開いていくように思う。  
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