B型だもの。

分散化していく世界の片隅で。

昨日のG1カレッジでの、小泉進次郎さんのお話。


「言葉に体温と体重をかけることを意識している。そして、受け手が感じる温度と重量。


なぜそう考えるようになったか。人に話を聞いてもらえなかった経験があるからです。


初めての選挙、自民党にも世襲議員にも逆風。名刺を破られ、唾を吐かれたこともあるし、ペットボトルを投げつけられたこともある。


なぜ人は足を止めてくれないのか。ICレコーダーで自分の話を録音して、寝る前に聞いた。どうやって短い間に的確に言葉を伝えるか。そうしなければ生き残れなかった。

骨が覚えるほどの体験をしてください。忘れることのない言葉が自分に刻みこまれますから。


農林部会長を務めながら、自分に言い聞かせる言葉があります。「山は登るほど空気が薄くなる。しかし登り続ければ、誰も見たことのない世界が見える」。


それは昔、富士山に登った経験から。頂上に近づくにつれ、一歩がフルマラソンのようにも感じられる。


その一歩を骨が覚えている。いまの私を支えるものは、学生時代に打ち込んだ野球ではなく、登山の体験だった。


ぜひ多くの体験をしてください。いつか、その体験にフィットする言葉が「おりてくる」。それが救いになります。自分の中の貯金を増やしてください。


リーダーに求められるものは、ビジョンだけではないと私は思います。どんな人生を歩んできたのか、その人の今までの足跡。それを人は、その人のビジョンと共に見ているのではないかと思う。


昨日、トランプがTPP離脱を明言しました。私は民主党政権の頃からTPP交渉参加を主張してきました。当然、JAの支持は得られない。しかし、やがてこういってくれる人が現れた。「あなたは、ずっと同じことをいっているね。だから応援する」と。横須賀や三浦の農家さんたちです。


腹の底から思っているか、どう歩んできたか。ビジョンと共に、それが見られているのだと思います」


品川女子学院の漆校長は、別セッションでこういわれた。「思いつく人は1万人。言葉にする人は100人。行動する人は数人」


慎泰俊さんは「陽明学で知行合一という言葉がある。行動に表れない思いは、そもそもそれほど強くもないのでしょう」


今回のG1カレッジのコンセプトは「ビジョン」だった。ビジョンとは、言葉そのものかもしれない。


リーダーの言葉は強く、簡潔で、人を動かす。 


人や本を通じて蓄積された言葉、骨に刻むほどの体験から降りてくる言葉、おのずと行動に表れるほど思考され、自他への問いを繰り返された言葉は、人を揺り動かし、世界を変え得る温度と重みを持つのだろう。


今日、スピーカーの皆さまが全体重をかけるように伝えてくださった言葉の数々は、もしかしたら日常の中に沈んでいくかもしれない。けれども、今日聞いた言葉、交わした議論が何かのときに「降りてきて」、それは力となり、救いとなり、いつか世界を変えるのかもしれない。

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