B型だもの。

分散化していく世界の片隅で。

8月22日は岩手県遠野市で開催された「遠野ホップ収穫祭」にいってきた。

ビールの香りと苦みのもととなるホップ。遠野市は国内ホップのシェア20%を超える一大生産地で、52年前からキリンと栽培契約を結び、ホップを栽培しているという。
東北新幹線新花巻駅から釜石線に乗り換えて約50分。遠野は民俗学者の父といわれる柳田國男「遠野物語」でも知られる民話の町でもある。

「遠野ホップ収穫祭」は遠野駅から徒歩5分足らずの会場。

一番絞りフローズンを頼むと「コップのふちこちゃん」ならぬ、カッパのふちこちゃんがついてきた。
遠野で数年前から栽培に力を入れているというパドロンの素揚げ、ギョウザ、焼いたソーセージなんかをおつまみに。

収穫祭のオプショナルツアーで、ホップ畑を見学。ホップはツル科の植物で、高さ4.5mにもなるという。生のホップは、ハーブのように鮮烈な香り。 遠野ではこれから、ワイン・ツーリズムならぬビア・ツーリズムを進めていくそう。ホップ畑の緑のカーテンの下で、ビール片手のピクニック。夜は民家に泊まって昔の話を聞いたりするらしい。

高い建物もなく、こぢんまりとした町なのだが、昔ながらの風景が綺麗に保存されていて美しい。ふらりと入った「とおの昔話村物産館」では、ちょうど語り部による物語をやっていて、おしらさまの民話を聞いた。

近くの蕎麦屋でランチ。郷土料理の「ひっつみ汁」は、すいとんを薄く削いだようなものが入っていて美味。
「遠野物語」に登場したカッパ淵は、駅から車で10分ほどの場所。
釣り糸から垂れているのはキュウリ。カッパを釣ろうとしている様子。
空と山と緑が美しい町。今度くるときは、ビア・ツーリズムに参加して、満天の星空を眺めながら民泊しよう。
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