B型だもの。

分散化していく世界の片隅で。

小林秀雄「美を求める心」の中の一節が好きだ。例えば、諸君が野原を歩いていて一輪の美しい花の咲いているのを見たとする。見ると、それは菫(すみれ)の花だと解る。何だ、菫の花か、と思った瞬間に、諸君はもう花の形も色も見るのを止めるでしょう。画家は皆そういう風に …
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昨日のブログでシェアした「天才の世界」が非常に面白かったので、今日もあれこれ考えている。興味深いのは、湯川秀樹が「天才」として挙げている4人のうち、2人が「多芸型」の天才であるということだ。弘法大師(空海)とニュートン。真言宗の開祖であり、嵯峨天皇・橘逸勢 …
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以前、尊敬する人から聞いて忘れられない言葉がある。この本を読んで、その言葉を思い出した。「自分が成功しているとしたら、それは鬱屈した10代、20代があったからだ。ひたすら本を読み、音楽を聞き、自分の中のプールに水を注ぎ続けたからだ」弘法大師。石川啄木。ゴーゴ …
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ある経営者から、「三ない主義」を実践していると聞いたことがある。 ・「会いたくない人には会わない」 ・「行きたくないところには行かない」 ・「やりたくないことはやらない」 こうして書いてみると、つくづくひどい。しかし、じわじわと痛快でもある。 「会いたくな …
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クレイジーな人が好きだ。自身の内なる狂気を持て余している人、突き抜けている人が好きだ。 あまりに突き抜けすぎている荒木飛呂彦先生による、あまりに突き抜けすぎてしまっている人たちをモチーフにした本。 160の部屋、2000枚のドア、自宅を改築し続けて迷宮をつくり …
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テレビ東京の大人気ドラマ「孤独のグルメ」。シーズン1からシーズン5まで、Netflixで何度見たかわからない。 松重豊演じるゴローちゃんの食いっぷり。 B級グルメのシズル感。わざわざメシを食いに出かけるのではなく、仕事の合間に食うメシの、日常の延長にある祝祭感。マド …
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「なぜ影響力のある人たちはオンラインサロンに向かうのか」という記事を書いてから半年も経たないうちに「なぜ影響力のある人たちはVALUに向かうのか」という時代になってきております。 VALUとは、ビットコイン(仮装通貨)を用いたマイクロトレーディングサービスで、運 …
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鎌倉は梶原、麻婆豆腐の名店がある。その名は「かかん」。 麻辣のガツンと効いた本格的な麻婆豆腐は大変美味で、ぜひまた食べたいものだと恋い焦がれていたが、鎌倉駅からは結構な距離で、再訪の機会を逃していた。 ところが今日、鎌倉駅そばの紀伊国屋の前を歩いていたら …
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人生を「不自由」にするものにはお金をかけず、人生を「自由」にするものにお金をかけよという「モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには」の一節が印象的だった。 著者の本田直之氏、四角大輔氏といえば、それぞれハワイと日本、ニュージーランドと日本を拠点に …
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